デヴィッド・リンチ監督、瞑想教団設立騒動・続報



前回 http://d.hatena.ne.jp/naph/20050726



http://www.eiga.com/buzz/050517/07.shtml
デヴィッド・リンチ「映画は撮ってるけんのう」




なんだか新作映画は撮ってるようで、映画監督業と教団は両立してやっていくつもりなのかな。今後の展開予想ですが、「私の以前の作品は暗黒波動に満ち満ちているため二度とプレスしない」などと小沢健二よろしく言い出しても何らおかしくないので、とりあえず今のうちにツイン・ピークスDVD-BOXを入手しておこうと思います。


原宿くんも危惧している通り、ミュージシャンなどが「自然保護」「世界平和」などを特に当事者でも無いのに(重要)言い出すようになったら既にデッド・ゾーンに片足突っ込んでると判断して問題無いと思います。「同じ地球に生きている以上、私も当事者である」というようなことを言い出したら、まぁ、優しい態度を取ってあげましょう。


そうした言わば『世界平和病』にかかった人間は、唐突に「自然保護」を標榜しJ-POPシーンをキョトンとさせた AIR9.11以降、「非戦」を多少他人には理解しづらい言葉でもって語りだした坂本龍一氏。スタジオ入りしたミュージシャンが皮ベルトをしていたという理由で『サー』の身分から怒鳴り散らし追い返しあまつさえクビにしたポール・マッカートニー卿など、枚挙に暇がありません。


彼らに共通しているのは、全面的にマジである、ということです。全力で本気なのです。24時間テレビなどの利権があからさまに匂いたってくる分かりやすい偽善とは一線を画しています。(※ただし、当サイトでは「AIRはポーズ説」を採用しております)


さて、リンチ監督の今回の「瞑想DE世界平和宣言」は、前述の方々が患った病と似てはいますが、まぁ別物だろう、と僕は考えています。というのも、今回リンチ監督がぶち上げた構想の規模が、巨大すぎる、からです。前述のミュージシャンたちは、ライブのMCで動物保護を訴えかける、謎の非戦特集に出演する、そうした団体に寄付をする、など、具体的ではあっても実効性に乏しいと思わざるを得ない行動しかとっていないからです。サーの潤沢極まる財布からの寄付は効果的かもしれませんが、AIRがライブで動物保護を訴えかけてもねぇ……。


と、ここで「対し、リンチ監督の手法は具体的かつ実効性があり……」と繋げようとしたのですが、『8000人が瞑想→世界平和達成』の一体どこに実効性があるのでしょうか! 文章の体裁を整えることを急ぐあまり、とんでもない破綻をきたしてしまいました! 危うく、『竹田=カルト』の烙印を押されてしまうところでした。あぶNE〜。


まぁ結論として、リンチ監督は、その壮大な計画の正否真贋はともかくとして、具体的な方策を練り、組織の枠を構築し、現実的に(?)世界平和を達成しようとなさってあたり凡百の世界平和病患者どもとは圧倒的に違うステージにおられるので、是非とも頑張ってほしいなぁ! ってことです。日本版PRビデオの監督は是非とも天久聖一氏の抜擢を! 鰻食ってきます。