公式ルール紹介



桃太郎電鉄12




米大統領選やコンクラーベローマ法王選挙)が、選挙結果は建前で、最終的にはこの闇桃鉄で決定されていることは広く知られていますが、その詳しいルールや正式な手続きについては認知度が低いのが現状です。世界の趨勢を決めると言っても決して過言では無い闇桃鉄についてより深く知ることは、衆議院総選挙を間近に控えた今、有意義なのではと思い、ここに紹介します。








桃鉄世界統一ルール


一、全員の携帯電話の電源をオフにする。


二、行われる家の時計、PCなど、時間が分かるものを全て隠す。


三、カーテンを締め切り、日光や夜の闇による時間感覚を消す(日光の差し込まない部屋で行うのがベスト)


四、朝刊、夕刊などは予めドアの前に「今日は新聞要りません、入れないでください」と張り紙をしておく。


五、家主はインターホンが鳴っても断固として出ない覚悟を決める。


六、目覚まし時計、あるいは携帯電話の電源を、任意の時間にセットする(これがプレイ時間となる)


七、プレイ時間をセットした時計を伏せ、時間が分からないようにする。


八、鬼と会えば鬼を切り、仏と会えば仏を切る覚悟を決め、一切の性善説に寄り添う感情を捨て、ゲーム機の電源を入れ、桃鉄を挿入する。


九、一度目のベルが鳴った年から数えて3年目の決算をもって、終了とする(25年目の七月にベルが鳴ったとすれば、27年目で終了するようゲーム設定を変更する)








※つまり、電気ガス水道以外の全てのインフラと時間間隔を遮断。「あと何時間で終了か」を分からないようにする。思考、世界観、常識、秩序などを闇桃鉄に委ね、闇桃鉄から全ての事象が始まる状態に置く。あらゆる思考の端緒を闇桃鉄に置く。


※闇桃鉄中の外出は一切認めない。食料の備蓄と体調の調整は事前に入念に済ませておく。


桃鉄はゲーム内経済成長率が設定してあり、プラスマイナスともに右肩上がりを続けていくため、基本的に年数が経てば経つほど、貧富の差が拡大していく傾向にある(勿論、どの地点からでも逆転は可能である)。そのため、レート設定には緻密な計算と細心の注意が必要である。経験から言えば、8時間プレイなら、ゲーム内では20〜30年が経過する。レートは、『「4着→1着」「3着→2着」の指し馬ルールで、ゲーム内金額1000万円差につき1円分こども銀行券』が妥当な額と思われる。これなら、大敗しても5000円分前後のこども銀行券で済むと思われる。なお、余談ではあるが、先日、「どれくらいのレートにすればいいのかよく分からない」まま『30年プレイ。ゲーム内金額1000万円差につき10円分こども銀行券レート』での勝負が行われ、最終的に7万円分こども銀行券という巨額が動いたとの報告もある。『1000万円差につき1円分こども銀行券レート』は、その場にいた人間の無残な首吊り死体や、レート設定に失敗し横死した累々たる屍たちの上に成り立っているのである。


※このルールは『天(福本伸行著・竹書房刊)』の『二人麻雀』編に強く影響を受けているため、原典に忠実に従い、時間計測にはデジタル目覚まし時計を使うのがベスト。


※故意、過失を問わず、ゲーム途中にリセットや電源OFFをした者は、その場で『携帯メモリ全消去の刑』あるいは『ロケット花火 DE 携帯電話飛ばしの刑 in 湘南海岸』を処するものとする。


※闇桃鉄会会員になるためには、「2兆円以上の資産」。または「ノーベル賞受賞程度の知名度」。または「年収100万円以下」のいずれかの条件を満たしている必要がある。


※ゲーム内の時間にして2〜3年ごとに発生する「プレステのコントローラーの線のねじれ」は超常現象でありムーやMMRでも原因が究明できない謎なので解決は諦める。


私見ではあるが、闇桃鉄の実力と麻雀の実力はほとんど比例しているように思える。データを取ってみたい。




文責・竹田(世界闇桃鉄協会公認8級審判)