フトンの中でまどろんでいた竹田だったが、眠りに陥る刹那「プライベートモードにしっ放し」であることに気づいた。眠気は虚空へと一瞬で飛び去り、足は慌しくロフトを降り、手はPCの電源へとダルシムる(伸びる、の意)。かくして竹田は心残りを払拭し、すべてを成し遂げた男だけが持ちうる安らかな顔でもって、悠久たるガンジスへと入水したのであった。