我が家の近くに新しい焼肉屋がオープンしてた。



それ自体は別になんてことないのだが、問題はその値段設定だ。看板に大きく描かれたプライスは、「カルビ 220円 タン 220円」といった、さすがに怪訝な目で凝視せざるを得ない、「ひょっとして自分は昭和中期にタイムスリップしたのでは?」と不安になってしまうものだったのだ。その時、仕事帰りで寝ぼけまなこだったわたしだが、「吉祥寺駅徒歩30秒」と「カルビ220円」が資本主義社会においてどうしても繋がらず、困惑しているうちに目が覚めてきたものだ。


徐々にシャッキリとしていく頭でわたしは『悪魔のいけにえ』『地獄のモーテル』『人肉饅頭』などの、



「肉を売ってお金を稼ぎたいけど元手が無い→あっ、そうだ!その辺を歩いてる人を殺して肉を売ろう!→1円もかからず大もうけ!おまけにおなかもいっぱい!パクパク〜!



といった人を溶脳状態にさせるダメポン映画群を思い出したのだった。特に『地獄のモーテル』の豚頭(参照:http://home4.highway.ne.jp/datzoido/syokka-.html(一番下のバカ)がフラッシュバックして仕方なく、こうして帰宅後、ほとんど営業妨害の日記を執筆しているわけだ。夜中に井の頭公園を散歩するときは気をつけなくっちゃ!


また、朝に問題の店の前を通りかかったのだが、値段などが書いてある看板には「本日12時開店!」とあるにも関わらず、店の入り口には「本日は12時に閉店しました」とあった。まぁ言ってることは勿論分かるし、重箱の隅を突くようなわたしの態度ではあるが、店側経営陣、接客陣の凄まじいアバウトさを予感させる「12時」の二重旋律に、わたしの期待感は否が応でも高まったものである。近いうちに行ってみようと思う(はてなシュラン 完)。