永遠とも思える悠久の刻を経、ついに『シベリア超特急』シリーズの最新作、『シベリア超特急5』が完成した!


シベリア超特急』シリーズとは、「反戦」をテーマとし、映画評論家兼軍服コスプレ界の重鎮である水野晴郎が心血を注ぎ行っている一大映画群のことだ。


ストーリーは、第二次世界大戦中のシベリア鉄道満州鉄道を舞台として進められる。ヒトラースターリンムッソリーニらと会談し、ドイツから日本へ戻る途中の、水野扮する日本軍南方司令官「山下奉文将軍」が、列車内や密室や洋館などで次々と巻き起こる殺人事件を超能力で解決していくサイキック・トラベル・ミステリーだ。


シリーズを通しての重要な出演者である、ぼんちゃんこと「西田和昭」はかつて、シベリア超特急シリーズを指し「この映画は2001年宇宙の旅だ」と自ら評したと聞く。つまり「全く意味が分からない」と言いたかったのであろう、とわたしはこの言葉を解釈した。この言葉こそが、映画の内容を雄弁に語っていると言えよう。


シリーズは、1,2,3作目が映画、4,7が舞台、6が製作中、そしてこの度、5が映画として完成、という本当に意味が分からない流れになっている。わたしは1〜3は劇場に足を運び鑑賞したのだが、映画であれだけ声を出して笑った体験は他に無い。また、余談ではあるが、3を鑑賞時に笑いながら観ていると、10Mほど離れた位置に水野晴郎監督御本人がニコニコしながら立っており腰を抜かしたこともあった。ともかく、非常に思い入れと思い出が深い映画だ。




最新作、『シベリア超特急5』は新宿ピカデリーで2月11日から公開だ。今回のストーリーは「源義経がモンゴルに隠した秘宝の在り処を示す地図を探す」であり、目玉は「万里の長城からの階段落ち」だそうだ。期待しないほうが無理というものであろう。


わたしは初日に観に行くつもりだが、もし未見の方がおられたら、DVDレンタルはしているので、是非観ておいてもらいたい。きっと映画館に足を運びたくなることだろう。


また、公式サイトの説明はいささか筆が乗りすぎており、オーバードライブと臨界を起こしているため必読だ。