仕事明けの早朝に、漫画喫茶で一日一時間だけネットを嗜むのが今の自分の習慣になっているのですけど、このマンボー吉祥寺店なる店は全く事件には事欠かない店で、

「キーボードを打っていると隣から、うるせー!と怒鳴られる」
「テレビを大音量で流しヘッドフォンはつけない」
「ギャルの集団が早朝からアカペラでなんかHITOMIとかそういうのを歌ってる」
「スロット開店待ちの兄ちゃんたちが方方に電話を大声でかけまくる」


などと、悪鬼羅刹の跳梁跋扈、百鬼夜行ホワイトライオットと呼ぶに相応しい荒れようを見せております。


そして本日、いつものように座敷席に入ったところ、壮年の男性の声が多数。しかも、どういうわけか無線機で話し合っている輩までいるようで、店内のざわめきは空前のものになっていました。


またかようるせーな、とウンザリした自分でしたが、無線機とはただ事ではありません。何やら大変なことが起こっている様子。耳を傾けてみると、あろうことか


「おい!息してないぞ」
「警察、警察」
「広いスペースを確保しろ!」


などと、あたかも藤岡弘探検隊のような文言・怒号が漫画喫茶所狭しと響き渡っているではありませんか。いったいこれは何事か、と低い天井を利用し店内を見回してみると、三つ隣の席で知らない若者がブッ倒れており、救急隊員か緊急事態に駆けつけた漫画喫茶愛好の有志たちか気合の入った探検隊コスプレイヤー集団か知りませんが、必死に救命活動を行っています。更に「隊長!あっちが広いです!」などの発言が飛び出すなど、いよいよ店内は水曜スペシャルな雰囲気を呈しており、自分は、これは今日考えてたことを書いてる場合では無いと予定を変更、「よもや日本で水スペに近い空気を味わうことが出来、あまつさえ”隊長!”と生で聞くことが出来るとは…」と感慨深く、場を満喫したのでした。一向に自宅回線が開通しないので死にます。

久々にちゃんとインターネットをやってるんですが(ここしばらく、ネット回線が無い自宅で文章を書き、フロッピーなどに移し、私用ネットに異常に厳しい会社で上司の目を盗んで更新したりしてました)、インターネット殺人事件さんの最新更新を見て、漫画喫茶で爆笑してしまい、隣の個室から舌打ちされました。マンボーの客はガラが悪くて怖いなぁ。イン殺さんは本当に面白いなぁ。太陽の黙示録は今後どうなるのか見当もつかないなぁ。来月頭には回線復帰すると思いますので、そうしたら、ちゃんとします。




2005年3月号のシグルイは、組織の崩壊をまざまざと描いた回であった。


単行本派の諸賢のために、詳しいあらましは省くが、もはや虎眼流に、事務的なことをしたり、門弟に普通に剣術を教えたり、常識的に振舞ったりすることが出来そうな一般人はい亡(な)くなってしまった。


残ったのは、ダンマリを決め込む根暗・藤木、仲間が殺されたというのに恬然として縁側で西瓜を満喫する木偶・牛股、そして、もはや説明不要の我らが大神官・虎眼先生といった体たらくであり、全国各地津々浦々から「虎眼流あかんちゃうんか」「もうだめぽ」などの存続を危惧する声が挙がっては、大霊界からのギョロ眼による遠隔霊体拳撃により、発声者は死を賜るのである。


さて、今月号冒頭にて、組織としての虎眼流の衰亡・混乱を示すエピソードがあったので、要約し、紹介しておこうと思う。


「犯人を探さんと血気に流行る虎眼流は、門人総出にて山狩りを行ったものの、二匹の猪を捕まえただけに終わった」


もう全く意味が分からない。こうした、「街を探してもいないから山」という、短絡・理解不能・焦燥そのもの行動を取ってしまうあたり、組織としての虎眼流は混乱の極み・只中にあることを見事に表現している。あまりの不可解さに私は思わず「ページ数が足りなかったのかな」などと不敬な可能性を見出してしまったが、そのようなことを考える天をも恐れぬ私は、虎眼先生に双眼を斬られるべきであろう。


しかし気になるのは、今後の展開である。今や昼行灯の名を欲しいままにしている牛股は漫画歴史上類を見ないアッサリさでもって伊良子に屠られるであろうが、必殺剣を物にした藤木はどうであろうか。ストーリーの展開上、どちらかが死ぬことは無いので安心なのだが、それでも因縁深い両者の対決である。どのように描かれるか大変に興味深い。また、「藤木惨敗・即死」という時空を越えた展開が待っている可能性もゼロではなく、その場合、途端にシグルイは、パラレル・ワールド・コミックへと変貌を遂げ、新たなる無人の荒野を切り開くことになるのだが、一読者としては戦々恐々として、一般常識に照らし合わせた展開を切望したい。


そ・し・て、最大の問題は、そう、伊良子・虎眼先生戦である。虎眼先生は、連載開始以降、着実に作品内外においての武力・勢力を強め、今や範馬勇次郎にも匹敵する「負けないキャラ」として地位を確立している。私が独自に虎眼先生の戦闘力を算出したところ、張飛呂布クラスであることは間違いないところであり、刑道栄あたりなら流れ星を使うまでもなく瞬殺であろう。しかし、虎眼先生が死ななければ御前試合は、一巻で描かれているまでの怨念を醸し出すことは出来ないだろうし、全くもってどうなるのか予測がつかない。さっぱり分からない。なにより、虎眼先生が負けるところを見たい人間は、これは確信を持って言えるのだが、全世界に一人たりともいないだろう。一体どうなるのだろうか……。


今月号のラストにて、ついに、伊良子・全盲バージョンが姿を現した関係上、「虎眼先生は一体全体どうなるのか」という私の疑問に、南條・山口両先生より回答が出される日は近づいているのだろうが、それでもなお、X-DAY まで私の混乱・怯え・人心の乱れは収まるところを知らず、高まっていくのだろう。そして、どういう答えが出たにせよ、心は千々に乱れ、私は牛股の追い腹を切るのだろう。





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なお、単行本4巻は6/20発売とのことです。

世界平和



仕事を終え、明け方に大戸屋で朝食を取っていたときのことでした。店内の客は、僕の他には国籍が全く伺い知れない外人が一人と、若い二人組の三人。入店し最初の頃こそ黙々と出された茶を痛飲したり、持参した異教徒の本を読んだりと忙しなく蠢いていた僕ですが、若者二人の会話内容が聞こえてきた辺りから、事態は変事の様相を呈してきたのです。


片方は黒シャツと黒スラックスに極彩色といった異様かつよくある風体で、こちらを「黒いほう」と呼びます。もう片方は至ってオーソドックスなカジュアルな服装で、こちらを「カジュアル」と呼びます。二人は会社だか大学だかの先輩後輩の関係にある(あった)らしく、カジュアルは黒いほうに体育会系臭がする敬語でもって接していました。また、黒いほうもカジュアルに、ジョッグス野郎特有の胸糞の悪くなる口調と声の張りで接していました。


僕がその異変に気づくのが遅れたのは、僕がヘッドフォンで音楽を聴いていたからでした。やはり飲食を目的とした店に入ったときは、音楽などは聴かず、周囲の様子にじっと耳を傾けるべきです。入店時から彼らの会話を聞くことが出来ず、真に無念でした。


世界平和


なんという素晴らしい響きと意味を持つ言葉でしょうか。この世に生きる全ての人間が平和に生きられるなら、こんなにも素敵なことは無いでしょう。但し、この言葉はローマ法王米大統領などの、世界中に影響を及ぼすことが出来る権力と資格を持った人物がその方針を決定し、実際に然るべき資金・人員を投入してこそ実現に向かうことが出来る事項です。中共の方々やジンバブエの方々が発言したとしても、即座に「いやいや、君ら超侵略してるから(笑)」と全世界から突っ込みが入り終わります。また、堀江社長や村上社長などの人物が発言し実際にそれなりの資金を投入したとしても、まァ大概の人は何か非常に怪しいものを、胡散臭いものを、大変な裏がありそうなものを感じ、訝しむのではないしょうか。このように、世界平和とは非常に難易度の高い言葉なのです。主席や堀江社長でも説得力を持たせることは難しいのですから、大戸屋で明け方にご飯を食べている一介の若人が発言したとしても、その効力にどれ程のものがあるというのでしょう。


黒いほうは一心不乱に世界平和を説いておりました。
曰く「世界平和に関わるビジネスに自分は関わっている」
曰く「この事業は社会的に大変意義があるだけでなく、ビジネスとしても非常に将来性がある」
曰く「この事業に携わっているのは、あの○○○○○○である」
余談ですが、左の○に入るのは、名前を聞けば誰でも知ってるような、あるレコード会社です。そのカンパニーはCD販売業では、自分の知る限り最も見事に守銭奴を貫かんとする経営方針を採用していたところなので、僕はそれこそ、”堀江社長が「これからライブドアは慈善事業に徹底します」といきなり言い出した”場面に出くわしたかのような怪訝な表情になりました。有り体に言うと、「利権」という単語が脳裏に浮かびました。


で、まぁ、どんな場所にもどんな世代にもどんな時代にもどんな集団にもどんなコミュニティにも、どういうわけかは知りませんが、頭がちょっとばかしユルユルであらせられる人は一定数いるものでして、カジュアルは物凄く輝いた目で(盗み見し、確認しました)、「自分も世界平和などの大きなことをしたい」といった意味合いの発言を頻繁に繰り返し、黒いほうの弁舌に聞き入っていました。


僕はそれまで、「これはカジュアルに対してのマルチなのか、セミナーなのか、詐欺なのか」と興味津々だったのですが、ここで初めて「黒いほうがそうした被害に遭っているのにも関わらず、彼は騙されていることに気付いていないだけなのかもしれない」と新たな可能性を感じました。


なぜなら、僕が彼らの会話を拝聴し出してから40分が経つのに、黒はカジュアルに「いかに自分が凄いか」という自慢話に終始し、一向に金の話を切り出さないからです。僕が来店した時点で既に彼らは食事を終えていたことからも、彼らが来店してから一時間弱は経っているはずです。そのとき、時間はAM4:30。閉店まであと30分です。何らかの策謀があるとして、残り30分で金を出させたり、判を押させたりなど、どうにか出来るとは思えません。物凄く遠大なマルチへの布石なのかもしれませんが、それにしたって会話がループしすぎです。三分に一回は「世界平和」と黒が言っています。ループ、反復、リピートによる刷り込みはマルチ、セミナー、洗脳の基本原理ですから、それ自体は特に問題はありません。ただ、これほどまでに経済色、宗教色を感じさせない繰り返しは今まで見たことがありません。そう、これほどまでに執拗に世界平和を吹聴する目的が分からないのです。そもそも、「世界平和」などという、どんな教義よりボンヤリした単語を刷り込んだところで、一体何の効果があるのでしょうか……? 浅学たる僕にはまるで分かりませんでした。理解を超えた世界がそこに現出していました。


相変わらず世界平和についての会話が異常に抽象的なままに為され、僕が苦悶していると、大戸屋吉祥寺公園口店の閉店時間が訪れ、僕と二人組と得体のしれない外国人は店員に強制的に退去させられたのでした。そして特に結末も無いまま、二人組と外国人は駅に入り、僕は首を捻ったまま家に帰ったのでありました。




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余談ではありますが、カジュアルの「そういや、○○○○○○は、具体的には世界平和へ向けてどういう事業を行ってるんですか?」という質問に対し、黒いほうが自信と誇りに満ちた声色で「えっとねえ、ケニアでねえ、井戸を掘ってるんだよ」と答えていたのにはさすがに驚きました。世界平和、先長ぇなぁー。

ヌメリナイトが終わりまして御座います

恐ろしいことにサイトで告知をしていなかったので「終わりまして御座います」も何も無いのですが、ヌメリナイト(http://cgi21.plala.or.jp/~pato/cgi-bin/numerinight/)というイベントにスタッフとして参加してきました。詳しくはのちほど書きます。寝ます。金曜夜からのイベントだったのに、何故かまだ家に帰っていません。土曜の早朝に「お疲れっしたー!」と解散したはずなのに…何故なんだろう…。




僕の事情はさておき、ヌメリナイト含め週末の出来事は家に帰って少し寝たら書くことにしております。つまり本文章は繋ぎでありまして、アンテナやヌメリナイト公式サイトからやってきた方々に無駄足を踏ませる行為であります。まことに無礼極まりなく、時間という何物にも変えがたい他人の財産を意味も無く奪う蛮行であります。竹田への判決は死刑であります。




それはさておき、ヌメリナイトで会った人に「家に帰ったらサイト見ますねー」みたいなことを言われたのですが、いざ蓋を開けてみたら何か全く意味の分からないことが書いてあり、さぞ困惑されたことと思います。あのとき、「見なくていいです!」と必死で抗弁したのは、こういうわけなんです!申し訳ありません!


それにしても、書きたいことを好き放題書いているくせに、一方で「これは受け入れられないかもしれない」と不安になり狼狽するなんて、アンビバレンツというか自分勝手というか…。しょうもない。内省と混乱はこれくらいにして、家に帰って色々書きま〜す。

虎眼流>=死刑囚




上記の式がついに今月の『シグルイ』で立証された。当サイトを読むような人間は当然、バキとシグルイは本棚に陳列してあるだろうから、両作品の詳細な説明は省かせて頂く。万が一、「持っていない」あるいは「読んでいない」方がおられたら、バキはまぁどうでもいいからシグルイだけでも一読してほしい。


さて、みなさんはシコルスキーを覚えておいでだろうか? そう、あの、全死刑囚中、最高の「結局何をやりたかったのか全く分からなかった」度を誇る、ロシアが生んだハラショー・ボーイである。彼を覚えておいでなら、彼がかのアレクサンダー・ガーレン戦で炸裂させた秘技「天井のものにぶらさがってそこから攻撃する」をも記憶しておいでだろう。やはりあれは真の強者のみが使用しうる、偉大な技であったのだ。


ここまで書けば、察しの良い方なら既にお気づきであろう。そう、虎眼流にも、あのウルテクを使う人間がいたのだ! 名は興津三十郎。虎眼流高弟であり、伊良子を集団リンチした人間の一人だ。シコルスキーが天井ぶら下がりを炸裂させた時のように、興津もまた、「なんでそのタイミングで?」と読者に強い混乱をもたらす状況下で秘技を使用し、場を騒然とさせた。そのあまりの唐突さは読者の思考力を奪い、正気を失わせ、失禁を煽動するため、閲覧時には十分な注意と覚悟が必要だ。


もちろん、これだけでは『虎眼流>=死刑囚』と呼ぶのに疑問の声を挙げる方もおられるかもしれない。「それならばむしろ、『虎眼流=死刑囚』なのでは?」もっともである。


しかし、先月号を思い出してほしい。先月、非業の死を遂げたギョロ目は、虎眼流の陰口を叩いた浪人を素手で難なく叩き殺している。そこでもう一度、我らが偉大なるツァーリであり、全死刑囚中、最も凄まじい「特色の無さ」を披露したシコルスキーの出番だ。シコル対オリバ戦にて、シコルは「コレ以上ハ無イト言イ切レル インパクトデ蹴リ込ンダハズ」なキックでオリバの顔面を襲撃したのだが、オリバはビクともしなかった。キョトンとしていた。その際、バカルスキーは「常人ナラ悪クスルト即死・・・。最低デモ昏倒ハ免レヌタイミングダッタ・・・」とバカ丸出しのツラでほざいている。つまり、ギョロ目は常人とはいえ武士を二名、素手で簡単に殺傷せしめ、バカは最高のタイミングで蹴ったのに、上手くいかないと相手を殺せないのだ。


これならば、いかに他人の揚げ足を取ることのみに生まれたといっても過言ではなく、人をその善悪に関係無く、ただ論破することのみに異常な執心を見せるといった歪んだ人間性を持つみなさんでも、『虎眼流>=死刑囚』に異論を挟む余地は無いといえよう。恐るべしは岩本虎眼である。なお、シコル以外の死刑囚をここに絡ませると途端にボロが出て僕の論は即座に破綻してしまうので、今回の検証はここまでとさせて頂く。御静聴感謝致します。






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来月号では「盲人組合のえらい人」なる、どう考えても素晴らしいキャラが登場するようなので刮目して待ちたい。


ミサイル迎撃、国会承認を要求=自衛隊法改正案で岡田氏

民主党岡田克也代表は8日午後の記者会見で、弾道ミサイル迎撃手続きを新たに定める自衛隊法改正案について、「事前の手続きが不十分だった時に、最後のシビリアンコントロール文民統制)として国会承認は欠かせない」と述べ、国会承認規定を求める考えを明らかにした。 
時事通信) - 2月8日19時1分更新



国会の承認が無いとミサイルを迎撃できなくしたいらしい。かっこいい!ロックだぜ!デストローイ!!!


恐らく岡田代表の頭の中では国会は、ゼーレやゼノギアスのなんか偉い人たちが使っていた、「暗闇から一瞬で現れたり周ったり喋られたりするカッチョいいモニタ」を使用し、瞬時に召集できる仕組みになっているのだろう。あれは僕も欲しいので、ぜひ民間への技術提供を行ってほしいものだ。


あるいは、代表は、かの天才発明家、ドクター中松氏の開発したミサイル迎撃システム、『DND(ドクター中松ディフェンス)』を既に入手し、とりあえず国会と議員会館民主党議員宅周辺に配備しているのかもしれない。もしそうだとしたら、代表は実に危機管理能力に長けた、日本の長に相応しい男闘呼であるといえよう。


あるいは、代表は日本国を更に混乱に落としいれた上で、自身を主演とした『博士の異常な愛情・岡田編』を撮ろうとしているのかもしれない。登場人物は全て代表が演ずるのは勿論だ。そしてミサイル襲来のX-DAYが来たときに大混乱に陥る国会を睥睨し、「これ、博士の異常な愛情っぽくね?そう思わね?」と大ハシャギを見せるつもりなのだろう。


さて、『ターミナル』のトム・ハンクス岡田代表がそこはかとなく似ている気がするとの主張を上奏し、筆を置こうと思う。日本は心底平和である。